ツバメとかホオジロとか

夏場は鳥の種類がぐっと少なくなるよう。
スズメとカラスとヒヨドリムクドリばかりが目立つ。
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あとは、そうだねえ。
河原の近くの藪へ行くと、ホオジロが元気にさえずっているか。「一筆啓上申し上げ候」なんて聞こえるそうだけど、「チューチューピチュ-クチュ-ピチュ-クチュ」みたいな感じ。
冬場は、数羽単位でしか見かけない、カワウが大群を作って、川の中州にとまっているのを見かけた。
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ちょっと前まで、家の近くの電線に毎日、ツバメがやってきて、羽を休めていた。
ツバメは、夏鳥で、日本よりも南の国に普段は住んでいて、夏の時期だけ、子育てのために日本近辺にやってくるらしい。
ぷっくりと丸い感じで、寝起きみたいなとぼけた顔で、羽がまだふわふわしているのが、どうやら、若鳥/幼鳥のよう。大人はもっとスマートで、きりっとしていて、幼鳥よりも頻繁に飛び回る。
いつの間にか姿が見えなくなったけれど、またどっかの家の庭先で羽を休めているのかなあ。

爬虫類は別に

どうでもいい話ですが。
部屋のカーテンにはりついていたトカゲをつまんで、ぽいと窓の外に出してやったら、ずいぶん感心された。よくそんなことできるねえ、と。
いや、自分は爬虫類をあまり気持ち悪いと思わないんですよ。ペットにしようとも思わないけれど。
むしろ、昆虫など節足動物やカエルみたいなやつの方が気持ち悪い。
昆虫は身体の構造がかけ離れていて気持ち悪いし、カエルのように肌がしめっている奴も嫌いだ。

この道はおかしい

小さなころからの疑問で、なぜ道路はこんなふうに伸びているんだろう?というのが不思議だった。
道路網がなんで、こういうふうになっているのかよくわからなかった。この道は、緩やかにカーブして、東に行ってしまうし、あの道は逆に西につながっている。
何か法則があるわけでもないようだし、勝手気ままに道路は延びていて妙だな、と思っていた。
こんな奇妙な道路網をよく覚えていて、どこへでも自動車を走らせることができる大人はすごいな、とも思った。
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最近になって、自転車と自動車を動かすようになって、その疑問を思い出し、なんとなく原因がわかった。
たぶん、今の道は、かなり古い時代の街道の名残を残していて、子供の頃に奇妙に思った特徴の多くはそこから来ているのではないかと。
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きっかけは一宮市の道を走ったこと。あそこは、真清田神社を中心に道が放射線状に延びて、木曽川渡し船のあったところまでつながっている。
これだけでなく、昔の道は、由緒のある神社やお城に、磁石で吸い付けられるように、自然なカーブを描きながら、つながっていくようだ。
この近辺だと、岐阜県側では、岐阜城もしくは昔の加納城、愛知県側では犬山城、真清田神社が昔の街道網の結節点に当たっていて、今でも多くの道がこれらの城や神社に結びつく形で残っている。
特に、木曽川の渡し場とこれらの神社、城を結ぶ道は、奇妙なカーブを描いていることが多く、よく目立つ。
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旧街道もやはり、磁石のように、ほかの道を吸い付けていく機能があって、まっすぐに南に延びている道がいつの間にか東西にずれて、旧街道に吸収される、という道の展開はよくあること。
岩倉街道、木曾街道、犬山街道、岐阜街道。などなどが、近辺にある街道で、いずれも、お城とお城(犬山城名古屋城とか)か、お城と五街道中山道を結びつけている。

夏至

訳あって夜は8時前に寝てしまい、朝は4時頃から起き出す、という生活になっている。
ちょうど今ぐらいの時期だと、暗くなったら寝て、朝が明るくなると同時に起き出す、みたいな。江戸時代の農民のような暮らしだ。

木曽川の変化

自転車で尾濃大橋まで行ってきた。木曽川沿いに進んで、一宮市の玉ノ井付近まで。記念に橋を渡って、対岸の岐阜県羽島市の看板を見てきた。
家から往復で二時間半ほどの距離。平日の、仕事が終わった後にふいっと出かけられる距離としては限界に近い。
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一宮市から旧尾西市付近の木曽川の雰囲気が好きだなあと。
木曽川も、場所によってかなり雰囲気が異なる。
犬山より上流は、幅が狭く、山と山の間を岩を削りながら流れるような荒々しい印象。巨岩が脇にごろごろ落ちている。
犬山頭首工から先、扶桑、江南のあたりは、川幅が広がって、脇には幅広く川原が沿うようになる。ラグビーボールぐらいの大きさの、中大型サイズの石がごろごろ。
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このへんの木曽川の風景が、自分にとっていちばん見慣れたもの。
川幅はかなり広く、流れは速く、岸辺は、ごろごろした石の川原がどこまで続いていて、ところどころがコンクリートで固められているか、護岸ブロックが密集している、みたいな。
家から歩いていける距離にある、木曽川の岸辺は大体、こんな感じだった。
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ところが、これよりさらに下流へ行くと印象が変わる。
まず緑が濃い。川の流れがすごくゆっくりになって、岸辺のぎりぎりまで森が続いている。
ごろごろの石の川原はなくて、川の中州にまで立派な森ができている。
川はゆるやかに蛇行したり、二手に分かれたりして変化に富む。流れが緩やかなので、護岸ブロックで岸を固めることもない。
川の色は淀んだような緑色で、日にもよるけれど、野鳥の数もずっと多いようだ。
一口に言えば、ずっと自然環境が良く、人と川が身近に暮らしている感じがして、うらやましい。

夜光虫

家族の間で、庭先にホタルが出る、というのが話題になった。
どうやら、出るのはヘイケボタルで、いつも出る、という訳ではないらしい。
調べてみると、湿度が高く、風の吹かない、温度の高い曇った日に、よくホタルは出現するらしい。
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一度、曇ってやや風の吹いている日の、夜の九時頃にホタルを探しにあちこち歩いてみた。
空振り。
そもそも、夜の九時では、まだ車の往来が頻繁だし、ヘッドライトの光があちこちを照らしていて、ホタルじゃなくても落ち着かない気分になる。
もっと車の往来の途絶えた深夜でなくては。
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先日の夜、1時40分頃、トイレに起きたついでに、がちゃんと玄関の扉を開けてみると。
なんと、ホタルが本当にいた。
数匹ではなく、全部で十数匹ほどか? 庭とその先の藪で(田舎なので、どこからがうちの庭でどこからが藪なのか区別つかないのです)、ぼんやりと光ったり消えたりしている。
緑の色の光で、そんなに強くはないけれど十分に印象的な光。

ドライブとサイクリング

長くペーパードライバーだったのを卒業した。
意外とすんなり自動車の運転に慣れたのが幸い。
最初はどちらがブレーキで、どちらがアクセルなのかを教えてもらうところから再開。
交差点は平気だったけれど、カーブを曲がるのが苦手で、車と一緒に体を傾けてしまう。
駐車場に車を入れるのも、苦手意識はないのだけど、何度か切り返しながらやっと駐車、という感じ。
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自動車の運転を始めると、自転車に乗るのがかったるく感じられるんじゃないのかなあ、と心配していたけれど、そういうことはなかった。
自転車と自動車は別物だね。
自動車は目的地と自宅を点と点でつなぐような感じがするけれど、自転車はその間をつないでいる道の印象が濃密。
坂道があり、追い風、向かい風があって、いくつも交差点を越え、と。
自転車に乗っているときは、いつも小旅行をしているような気分になる。そのへんが自転車のいいところかも。
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比べると、車は、圧倒的な自由とパワーを誇る。原理的には、この車に乗って、陸伝いにどこまでも動いていける。自転車のように疲労することもなしに。
目的地まで到達する圧倒的な速さ、圧倒的な快適さ。
そういうのは自転車と比べるのもばかばかしいほど。