海外ニュースを読んでみたい、という人に(1)

英語のニュースを読んでみたいけれど、どれから読めばいいのか、みたいに迷っている人に向けて、大まかに各新聞/ニュースの特徴を伝えるよ。
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毎度毎度の紹介。
海外ニュースを読む上では、ポップアップ辞書が衝撃的に便利です。これがあるのとないのとでは、天と地ほど差があります。
ちょうど一年くらい前にポップアップ辞書に出会ったことで、自分は海外の英文記事を自由に読めるようになりました。
自分にとって英辞郎は神。
マウスオーバー辞書、まとめ
英辞郎とPDICとFirePop!のマウスオーバー辞書で英文を読む
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まず英語の読みやすさで分類。
完全に英語が母語の自国民向けに書かれている新聞と、英語が第二言語の人も読むだろうということを意識されている新聞があります。
別に、このニュースは海外の人も目を通すことを前提に書かれています、と明示されているわけではないのですが、以下の3サイトは国内事情/英語に詳しくない人にもわかりやすくニュースを伝えてくれます。
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Home - BBC News
BBC、世界各地で起きた事件や、政治、経済、ビジネス、技術、科学、環境など。あらゆる分野について、満遍なく良質な記事を配信してくれます。この分野は苦手とか、ここは偏っている、みたいな部分がまったく見あたらないのはすごい。
職人的なジャーナリズムに徹している感じ。
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http://www.voanews.com/english/news/
VOA、国際政治についてのニュースが本分かなと。それ以外にもビジネスや科学ニュースも配信されていますがおざなりな印象。
ボイス・オブ・アメリカなので、アメリカの正しさの押し売りばかりなのではないかと疑う人もいると思いますが、中国の国営通信の新華社や政府系の環球時報みたいに、あからさまにプロパガンダ記事ばかり、というのとは違います。
大切なときに、アメリカの言い分の正しさを聞いてもらうためには、普段から公平を心がけておくことが重要、なんて思っているのかもしれません。
VOAは、ポッドキャストも充実しています。とてもゆっくりアメリカ英語で発音してくれるので、英語のリスニングの勉強によいと思いますが、内容はあまり面白くない。
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http://global.nytimes.com/
New York Times、いわゆる日本の左派と欧米のリベラルはかなり違います。前者が弱者への共感を基盤に据えるとすると、後者は、理性的に判断して社会をよりよいものに変えていくこと、を根本に置いている感じがします。
とにかく膨大な分量があります。オピニオン記事と、普通の記事に分かれている。オピニオン記事は、書いた人の個性が強く発揮されて、顔写真入りの署名記事。
それ以外の普通の新聞記事は、リベラル色は控えめで、客観的+公平な立場から書かれていると思います。
統計的な調査の結果と、個別の事例紹介を併用して、今、社会で何が起きているのかをわかりやすく伝えるという記事の書き方が多い。
文化面や科学の読み物記事が充実しているのも特徴。
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科学ニュースを伝えるサイトも、平易な英文で読みやすいです。
これも外国出身の研究者に読まれることが多いからですかね。
どこも英文の難しさはどこも同じくらい。特に熱心に更新されるのは、Science DailyとPhysorgです。
News news, articles and features | New Scientist
Phys.org - News and Articles on Science and Technology
ScienceDaily: Your source for the latest research news
Science News, Articles, and Information - Scientific American
Science News | Daily news articles, blogs and biweekly magazine covering all areas of science