梅田望夫さんのインタビューにゆっくり反応してみる(2)-1

引き続き。
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia NEWS
Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) - ITmedia NEWS
岡田有花さんインタビュー - My Life Between Silicon Valley and Japan
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日本のwebがサブカルチャー中心で、それは残念か?という話。
日本のwebがサブカルチャーを中心に発達している、というのは、多くの人が認めるとおり。で、英語圏に比べると、高度に知的なやりとりが少ない、というのもまあ、その通り。
じゃ、日本のwebがサブカルチャーばかりで、知的なカルチャーが欠けているののはいいことなのか、それとも悪い面が多いのか。英語圏のように、サブカルチャーも隆盛しているけれど、高度に知的な専門家のweb参加も盛んである、という状態の方がいいのは間違いない。
これは、梅田さんを批判する側も、納得するでしょう。1つしかないよりは、2つあった方がいい。
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問題はその次、日本のwebのサブカルチャー文化をどれくらい評価するか、というところにある。
この点について、梅田さんは専門外なので致し方ないけれど、ちょっと不用意な点があったと自分は思う。

404 Blog Not Found:梅田望夫は「残念」なただ一つの理由

YouTubeをあれだけ持ち上げておいて、そのYouTubeよりもずっと先(ニコニコ語で明後日)を言っているニコニコ動画に関して一言もないのは解せない。SNSが人生に必要なインフラになっていないとしても、Cookpadは今や日本の主婦に必要なインフラになっているのだが、そのことにも一言も触れられていない

dankogaiさんが言うとおり、webの最先端に興味があるならば、youtubeにふれて、ニコニコ動画にふれないというのは変だ。
せめて前編のタイトルが、「日本のwebは残念」ではなくて、「日本のwebは物足りない」もしくは、「日本のwebがわからなくなった」だったら、これだけ大きな反発をかうことはなかったのに、と思う。記事の表題は、ITmediaの編集部がつけるので、どうしようもないのだろうけど。
記事のタイトルを読んだ普通のネットユーザの多くが、ニコニコ動画cookpad2ちゃんねるもろくに語らないのに、日本のwebが残念ってどういうこと?と吹き上がるのも無理はない。
たぶん、今回、梅田さんが反発をかった最大の理由はこのへんにある。ITmediaを読んでいるような、ネットユーザは、たいてい、日本のwebのサブカルチャーに愛着を持っていて、それをけなされたように感じたので反発したと。
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なんだか長くなったので、いったん区切り。本論までたどり着かない。