棟方志功の展覧会に行ってきた

展覧会 | 愛知県美術館
愛知県美術館棟方志功の展覧会に行ってきた。
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若いときに描かれた油絵から、有名な釈迦十大弟子、すさまじく大きな壁画みたいな大作、それに肉筆画。あるいは、日頃愛用していた、河井寛次郎濱田庄司の器まで展示されていて、非常に見所たっぷり。
ものすごく包括的で、エネルギーに満ちあふれた作品が山盛りなので、とても、とても満足。
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棟方志功はすごいなあ、と思うのだけど、その「すごい」の中身を言葉にするのが難しい。
なんというか、原始的な、宗教的な、よくわからない感じの共感があって、なんだかよくわからないけれど、すごい。
ねぶた祭りから、仏教の経典から、西洋絵画から、すごく土俗的なものから、近代的なものまで、ありとあらゆるものが流れ込んで、棟方志功の個性の中で融け合って作品が噴出してくる。
そういうふうに言えばいいのかなあ。
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きっと棟方志功さんの作風をまねして描いても、それは芸術にはならないよね。民芸的な絵画ではあっても。
偉い個性というのは、そういう、後にも先にも、この人一人、という所に立っているのかも。