夢枕獏さんの山岳小説を読んだよ。『神々の山嶺』
何かに憑かれたように、登山に人生のすべてをかけて打ち込む人間の話で、うまく主人公に馴染めなかった。
すごい作品だと思うけれど、残念ながら肌が合わない。本に選ばれなかった、という感じだな。
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8000メートルを超える標高では、人間は固形物を受け付けなくなる、とか。リンゴを種まで食べて、山のように水分補給の水を飲む、とか。
空気の薄い高山を一歩一歩、登ることに比べたら、70kgの荷物を背負って、5階まで階段を上り下りすることなど全然楽だ、とか。
読んでいて、きゅっと胸が痛くなるような描写が多かった。