節約時代に自転車を買う(1)

新しい自転車を買いました。できるだけお金を節約しながら、自分にあった良い自転車はどんなものかを考えました。
お金の縛りを掛けながら、何を、どういう組み合わせを選べば最適になるのかを考え抜くのはパズルのようで、かなりしびれます。
まあお金を自由に使えれば、それに越したことはないのですが。
以下、頭の中の流れを再構成したもの。
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ロードバイク! 
いいですねロードバイク。最新型の流線的なロードバイクも美しいと感じますが、クラシックなクロモリでホリゾンタルフレームロードバイクは、「他のどこでも見られない美しさ」みたいなものを感じて、非常に惹かれます。
しかし、いろいろと考えた上で、ロードバイクは選択の対象から外しました。
理由はいろいろあります。

  • 店舗で実物のロードバイクを見て、非常に美しいと感じるが、同時に「オーバースペック」という言葉が頭をよぎる。これはレースをしたり、うんと長距離、うんと速く走るためのもので、日常的な場面にはそぐわないのではないか、と。
  • ロードバイクの中心価格帯は、10万円から20万円で、明らかに高い。10万円内のロードバイクもあるが、中心価格から外れたモデルを買うのは、ためらわれる。
  • ロードバイクで歩道を走るのがかっこわるい。地方の幹線道路で、道幅が狭く、トラックの往来の激しいところで、車道を走り通す自信がない。

などなど。
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クロスバイク
クロスバイクもかっこいいとは思うが、フロントギアは三枚もいらないんじゃない?という疑問が頭を去らない。
輪行を考えると、やや重量の重たいモデルが多いのも気にかかる。
何より、クロモリのロードバイクがきれいだなーという第一印象から出発しているので、クロスバイクの形態が、個人的に、どうしても自分のものにしたい、という所有欲をかき立てない感じがする。
良い選択肢ではあるけれど、自分には向かないと。
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結局、シングルスピードを買いました。
理由は、

  • ギアの選択が一個だけ、という取捨選択にしびれる。こういう、何かを捨てて、何かに絞り込む、という行為はけっこう好きだ。
  • 比較的安価(他の高価な自転車に比べて安価)に、軽量な自転車を手に入れることができる。
  • 複雑なギアがついておらず、輪行(自転車を袋に詰めて電車で運ぶこと)に向いている
  • クロモリでホリゾンタルフレームのモデルがたくさん出ている。選びがいがある。

などなど。