あいちトリエンナーレ


あいちトリエンナーレへ行ってきた。
名古屋駅で降りて、伏見と栄まで歩いてきたよ。ものすごく歩いた。水筒を持っていって正解。
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名古屋市美術館愛知芸術文化センター、の両方の会場に行った。
県が企画した美術祭なので、当然、県の施設の方がいいものが入るのね。
結果的に、愛知芸術文化センターの8階がいちばんの見所で、時間がない人は、この階だけを見ればいいと思う。
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蔡國強さんの、火薬で描いた長大な壁画みたいな絵画がすごいと思った。火薬が燃えるのと同時に人の姿が描写されていく、というのは、なんというか強い印象を受けた。
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三沢厚彦さんと豊嶋秀樹さんの、不思議な建物の中に入った、十体ほどの木彫りの巨大な動物が楽しかった。大きいものから小さなものまで。
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あとは、いかにも現代芸術っぽい作品が並んでいて、へえ、ふーん、という感じ。
現代美術ではなくて、現代美術産業の製作品を見せられているような。
映像を使った作品もいっぱいあったけれど、高精細な映像を使うのではなく、解像度の低い、ざらざらの映像を使った作品が多かった。
テクノロジーを使っても、技術を正面から使いこなすのではなく、むしろ技術のグレードを落として、ローテクのように見せかけるものが多かった。
なんとなく、未来的というよりは、過去の方を向いた作品が多かった印象。
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トリエンナーレと関係ないけれど、名古屋市美術館のメキシコルネサンスと題された常設展の作品がすごいと思った。
メキシコの土着の絵画の文化と西洋絵画の文化がせめぎ合って、密度の濃い、見る人の視点を釘付けにするような強度を持った作品だと思った。