電子書籍について、あれ?

実は、ちょっと前にKindleを買った。amazonの作った電子書籍媒体。
まだ英語しか読めないので、四苦八苦して、英語の本、手始めに「宝島」を読んだ。少年向きの本だろうから表現も易しかろうと思ったら、古い時代の言い回しが多くて読むのに苦労した。
結局、日本語の宝島の訳を脇に置いて、交代で読み終えた。
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まあ、それはさておき、実際に電子書籍を読んでみて、ちょっと気になったことができた。
普通の書籍と電子書籍のいちばんの違いは、検索して買うか、本屋の店舗の書棚から買うか、という違いだと思う。紙か電子媒体か、ではなくて。
電子書籍の場合、検索で買う。なので、本の新旧とか、どこの出版社から出ているとか、そういう違いがまったく関係なくなる。ただだだっ広いデータベースがあって、そこにベストセラー順とか、価格の安い順とかで本が並んでいるだけ。
データベースで並んでいる順に本を見ていって、自分の買う本を決める、なんていう人はほとんどいないと思う。味気なさ過ぎる。
結果的に、電子書籍の場合は、指名買いか、まあせいぜいベストセラーで上の方に並んでいる本を買う、という行動が多くなるのではないかと。
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これに比べると、現実の書店はよくできていて、電子書籍ストアほどのっぺらぼうではない。
古い本もあるけれど、新しい本が目立つ場所に来ていて、書棚に並んでいる本が適度に選抜されているので、棚をざらっと見ながら、興味を引きそうな本を探す、ということが可能だ。
書棚の一覧性の高さ、それと、新刊を優先的に売る書店の仕組み。そういうものがなくなった世界では、本はどうなるのだろう?とか、いろいろ考えた。