血と暴力の国

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)


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なんか異様な本だった。
まず客観描写が徹底されていて、登場人物が何をどういうふうにしたのか、手抜きなしで全部描写されているような感じがする。とにかく描写に手抜きがなくて執拗なので、ちょっと読むのが大変。
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なんだろうね。これは。犯罪小説、とあったけれど、そうではないと思う。
宗教書のような感じもする。
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緊迫感はたっぷり。細部の描写も手がこんでいてかっこいい。なのに、何だろうね。
賢者の忠告 - finalventの日記
90歳の老人が書いたこのアドバイスと近い精神を感じた。
これの暗黒版、というか。