セカイカメラ、あれこれ空想

引き続き、セカイカメラについて、あれこれ空想。技術的なことはよくわからないので、ただの空想。今度は各論っぽく。


エアタグで世界が真っ黒になるか、それともだれもエアタグを使わないまま、真っ白になるか、と言われれば、自分の予測は前者だなー。ある種のデジタル落書きみたいなものだから、かなりいろんな人が、いろんな場所でエアタグを貼っていくと思うな。
たぶん、フィルタを使わないと何が何だかわからないような状態になるんじゃないだろうか。で、フィルタを切り替えれると、拡張現実世界もがらっと切り替わる、というのが楽しそう。サッカースタジアムや野球場なんかでは、それぞれの応援チームによって、まったく違う拡張現実の世界を眺めている、とか。


エアタグの利用の仕方でいちばん最初に思いついたのは、観光地や美術館なんかで、そのときに感じたことを、その場所にタグとして残しておく、という使い方かな。
けっこう美術館でいいものを見たーと思っても、その場に知っている人が誰もいなければ、その感情の吐き出し口がないんだな。
いいなーと思って、その場所に、その時間に、思ったことを書き残せたら、満足度はかなり高い。
たとえば、ひいきの野球チームが優勝したときに、街中がお祭りのように盛り上がって、知らない人同士でも、なぜか一時的に仲良くなってしまう、というのがある。セカイカメラの非同期的なコミュニケーションを使って、毎日のように、街のどこかで、そういう交流が起きている、という状況を作れたら、ずいぶんおもしろい世界になると思う。


まだまだ先のことになるだろうけど、将来的には、ゴーグル型の、パソコンと携帯電話が一緒になったような、拡張現実専用デバイスを使って街を眺めることがあるかもしれない。
街の中がテーマパークのように見えてもいいし、そこにゴジラが徘徊していてもいいし、1kmを超す巨大な拡張現実のタワーが見えてもいい。
なんというか、そういうやり方で街の風景を改変していくのは、とてもスマートで21世紀的なやり方だと思う。未だに摩天楼みたいな高層ビルを現実に建てて、あほらしいよね、使いにくいじゃん、という感じ。これからは建築じゃなくてARだ、と。


個々の人にエアタグがつけられるならば、自分のブログやtwitterのアドレスを書いたエアタグを頭の上にふわふわさせながら歩く人が出てきそう。あるいは、インディーズのミュージシャンの人ならば、自分の作った音楽をダウンロードできるリンクのエアタグをつけて街を歩いていたり。
twitterみたいに、今何をしている、何を思っている、ということをエアタグで残しながら、街を歩いてもおもしろいかもしれない。あとで、地図を見ると、歩いたルートとそのときのつぶやきがびよんと一望できたり。


などなど。