庶民政治家と名門出身政治家の交代

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090517/194900/

しかし発展途上国を見てきた筆者の目には、今回の党首はパキスタンやインド、インドネシアにそっくりに映る。パキスタンの故ベナジル・ブット女史、インドのソニア・ガンジー国民会議派総裁とその長男ラフル・ガンジーインドネシアメガワティ・スカルノプトリ女史…。生まれ育った家庭環境が常人のそれと全く異なる特殊な人々だ。

鳩山一郎の孫と吉田茂の孫が首相の座を争うことになった、という日本の政治の展開について。
釣りっぽいタイトルだけど、ちょっと思うことがあってメモ。
パキスタンやインドの政治の状況はよく知らないけれど、日本政治については、ただの名門好み、というよりもう少し複雑だと思う。
日本の場合、名門出身の政治家も好まれるけれど、同じくらい庶民出身のたたき上げ、という人も好まれる。古くは、小学校しか出ていない田中角栄とか、最近では政治家にはならなかったけれど、ホリエモンも同じタイプの人だと思う。
問題は、名門出身ではないたたき上げの人には、お金の苦労がつきまとうのか、見るからに悪代官っぽい顔つきになってしまったり、実際にお金に関して身綺麗ではなかったりすることだと思う。
むしろ、名門出身の人たちは、こういう庶民出の政治家が何かお金に関してぼろをだしたり、何か不祥事があって有権者に嫌われた後に、さっそうと登場することが多いんじゃないかと。
こういう、「庶民出身のややダーティな部分を抱えた政治家」→「エリート出身でお金の苦労はなく、清潔な印象の政治家」、という交代は、昭和初期からずっと続いているんじゃないのかな。