なんとなく思った。web上の情報の最大の特徴は、それが「整理されていない」ということではないかと。普通、現実の世界で膨大な情報を集めようとすると、図書館のように分類分けして整理する、という作業が欠かせない。これをやらなければ、何がどこにあるのかもわからない。ほしい情報を探し出すこともできない。
web上の情報の場合、検索とタグ付けが強力なので、わざわざ分類したり整理したりする必要がない。世界中に情報を散らかしておいて、必要なときに検索で釣り上げればいい。
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考えてみれば、gmailの設計は、webそのものなんだな。あのメーラはそもそも、来たメールを整理するつもりがない。最低限、タグだけをつけて、あとは必要なときに検索してメールを探し出す、それでいい、という発想。
outlook expressなんかだと、きちんとフォルダが用意されていて、来たメールを分類して仕分けする、という発想が残っている。現実の世界で郵便物を管理するのと同じだ。
ずっとgmailって何か妙な部分があるなーと悩んでいた。webの世界と同じ発想で設計されているんだね。腑に落ちた。
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でも、こういう情報を整理したり分類したりせずに、放置したまま、という状態をいやがる人はいるだろうな。webの世界は、情報が各所に散らばったままで、図書館のように、それを総合的に管理する人がいない。慣れないとすごく見通しが悪く感じるのは確か。
インターネットの世界の混沌、乱雑さを最後まで好きになれない、という人もいると思う。特に、年配の人の場合は。