石油 最後の1バレル

石油 最後の1バレル

石油 最後の1バレル

いい本。ピークオイルについて書かれた本だと、どうしても大げさに不安をあおるような物言いをする人がいるけれど、この著者は非常に冷静。
「石油 最後の1バレル」という表題は紛らわしいが、「石油が最後の1バレルまで使われてしまって、なくなりますよ」という意味ではない。軽質スイートと呼ばれる使い勝手のよい石油はだんだんと少なくなって、経済的に見合わなくなり、やがて別の燃料に代替されるだろう、そのとき石油の最後の1バレルがどこかで使われる事になるでしょう、という意味。
まあ、元々のタイトルが「1秒間に一千バレル」なので、訳者か出版社がタイトルを、目を引きやすいように変えたのだと思う。
訳文も非常に読みやすかった。内容についてはおいおいまとめる。