常滑は壁の街

デイリーポータルZ:壁とマッカーサー
以前、デイリーポータルZで壁についての記事があった。
自分もこの手のテクスチャ、というか質感の強いものが大好きなので、興味深く読んだ。
先日行ってきた、常滑がまさに壁の街、質感の強い表面だらけの街だったので、その報告。
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やきもの散歩道のAコースをぐるぐると二周しただけなのだけど、至る所に、すごい壁があった。
常滑は窯元といっても、工業製品を作っている窯元だったせいか、無骨な板壁とか煉瓦の壁とかがいっぱい。
いずれも経年変化を経て、なんともいえない複雑さを増して、非常におもむき深い。
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朽ち果てた町工場の跡とか、今はもう使われていない煙突とか。もちろん、周辺にはいい感じに錆び付いた鉄が放置されていたり。
廃棄された人工物に絡む植物、というシチュエーションも至る所に。
こういうのも好きな人はけっこういそう。
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やきもの散歩道の周辺の街は、すごい坂道と曲がりくねった道が続いていて、山の中の要塞みたいだった。
散歩道沿いに、昔ふうの民家や、古い工場跡、煙突跡、廃屋、廃棄物を利用した陶壁、陶芸品をおいたギャラリー、工房なんかが点在している。
大きな木造の元工場?を陶器の器のギャラリーに買えた店なんかは、雰囲気があってよかった。
器や陶磁器、陶芸品は、駅前の産業会館みたいなところの、寒々しいガラスケースにもいっぱい並んでいるけれど、断然、散歩道の中にあるいろいろなギャラリーで見る器の方がずっとよかった。
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まあ、あれこれ説明するより壁の写真をいろいろ。壁じゃない写真も。
個別「[風景]常滑の壁」の写真、画像 - Al2O3
もとは何か工業用の液体を入れたボトルらしい、硫酸だったか何か、説明を見たけれど忘れた。廃物利用の壁に、植物がびっしり。
個別「[風景]常滑の壁」の写真、画像 - Al2O3
同じく何かのボトルを使った壁。
個別「[物]常滑の壁」の写真、画像 - Al2O3
無造作にペンキで塗られた板壁が風化。
個別「[風景][物]常滑の壁」の写真、画像 - Al2O3
すごく主張の強い板目。