ポジショントークがすぎる人

はてなブックマーク - 待つのは音楽産業以上の悲惨な未来か? 出版業界を駆け巡る電子ブック狂騒の罠 | 岸博幸のクリエイティブ国富論 | ダイヤモンド・オンライン
いま、web上で見かける論者の中で、いちばんどうしようもないなーと思う人の一人。岸博幸さん。
もう口を開けば、自分たちにとって有利なポジショントークしかしない、どうしようもない人。
いや、多少のポジショントークは問題ないと思うんですよ。スピード違反みたいなもので。
現実は、大体、薄い灰色から濃い灰色まで、さまざまなグラデーションで成り立っているので、多少はメリハリをつけて、「濃い灰色は黒だ!」と叫ぶのは問題ない。むしろ、事態をわかりやすくしてくれるので、ありがたいぐらい。
しかし、薄い灰色も濃いのも含めて、一緒くたに自分の好きなように黒白を塗られると、もうどう判断したらよいかわからなくて困ってしまう。
ポジショントークの中で、これはありそうだね、これはどうかな、みたいな取捨選択をしていくのだけど、その作業すらばからしくなるくらい、事実(と思われるもの)への見方が、著者の好みに汚染されてしまっている。
なんというか。世の中は広いし、自分には知らない見たことも経験したこともないことは多いわけで、それらについてよく知っている人の話をよく聞きたいと思う。
しかし、話してくれる人が、ぜんぜん世の中で起きたことの事実を伝えてくれず、聞く人の「本当のところどうなのかを知りたい」という気持ちにぜんぜん答えてくれないとなると、もうそういう人の話すことを聞いてもしょうがないな、と思う。
自分にとって、岸博幸さんはそういう人。