日本の将来について、楽観と悲観と

最近、日本はもうだめだ、とか、日本を捨てて海外で働こう、などなどの話を時々目にする。
そのたびにもやもやとした思いを抱くのだけど、そのもやもやを4つぐらいの要素に分けてみた。


(1) 将来のことはわからない。
20年前、もしくは、10年前に、今の状況を予想できましたか?


(2) おそらく将来は、どこの国に住んでいてもあまり変わらない。
国際的に、暮らし向きは平準化される傾向にある。都市部に住んで、そこそこ速い回線でインターネットを使って、コンパクトカーか自転車か公共の交通機関で移動する、とか。そういう感じの生活スタイルであれば、世界中、どこでも可能になるのでは。


(3) 他国の経済発展で、自分の国の豊かさが損なわれることはない。
政治的な目標を分かち合うことはできないけれど、経済的な果実は国同士で分かち合える。中国、という大きく成長する国が隣にあることは日本にとってラッキー。


(4) これからむかえる、本格的な人口減時代は、おそらくかなり苦しいものになるのでは。
人口ボーナス期の反対で、人口オーナス期というらしい。主に、年金と健康保険の行き先が案じられる。


こんなふうに、プラスの要素とマイナスの要素と、不透明な部分が入り交じって、なんとも結論の出しようのない状態になる。
いろいろな要素を組み立てて、説得力のある悲観論を作ることもできるだろうし、逆もできる。
まあ、多くを望まなければ、日本に対して楽観していいし、多くを望むのならば、悲観論を受け入れざるを得ないのかも。