感覚の遮断で、幻覚

http://wiredvision.jp/news/200910/2009102623.html

実際にはそこにない色や物体が見えるようになるのに、幻覚剤は必要ない。感覚をほぼ遮断した環境にほんの15分間ほど身を置くだけで、精神的に正常な人の多くが幻覚を見る可能性があるという研究結果が発表された。
研究では、健康な被験者19人を、光と音を完全に排除した感覚遮断室に15分間入れた。その結果、通常なら脳に絶えず押し寄せている感覚情報を絶たれた被験者の多くが、幻覚や妄想、抑うつ感を経験したと訴えた。


興味深い。これは感覚だけでなく、物の考え方とか、思想についても言えそう。
適度に外部と接触することがなく、一人で生活したり、引きこもったりしていると、妄想のような奇妙な考えを抱きがち、という。もしくは、社会から切り離された集団が、山の中で生活するような場合についても言えるかも。


たぶん、私たちは、常に外部と接触して、あれこれ反応したり、追い立てられたりすることによって、正気を保っている部分があるんだろうなあと。