電気自動車は新興国で普及するかも、と

【EVS24続報】中国とインドの電動車両事情,「中国は新エネを2020年までに半分」「インドは電気自動車」 | 日経 xTECH(クロステック)

Chan氏によると中国は2020年までに,主に石油をエネルギー源とするガソリン車やハイブリッド車を減らし,輸送部門のエネルギー総消費量に占める半分を電気自動車や燃料電池車などの石油由来のエネルギー以外とする計画である

環境問題だけでなく,インドの交通事情も電気自動車に向きであるとする。「都市部の渋滞が激しく,長距離の走行が難しい」(Maini氏)ことが背景にある(図4)。同氏はインドにおいて,自動車の95%以上は1回当たりの走行距離が80km以下で,約80%は25km以下という試算を披露した。「電気自動車にLiイオン2次電池を搭載すれば,1充電当たりの走行距離は約120km。つまり95%以上をカバーできる

インドでは現在,電動車両が普及し始めている。電動二輪車と電気自動車の合計販売台数は2007〜2008年にかけて約1万台だった。これが2008〜2009年にかけて約11万台へと急拡大する見込み。ただし,大半は電動二輪車


インドと中国の電気自動車の話。興味深い。
固定電話回線を飛び越して、携帯電話とPHS新興国で普及したように、内燃機関を使ったガソリン車を飛び越して、新興国に電気自動車が普及する、というのもあり得ると思う。


現状の車は、新興国の人たちにとって見ると、やはり過剰品質なのではないかな。インドのタタ自動車のナノも、ずいぶん装備を省いている、という話だし。
新興国の人たちからすると、別に電動で窓が上下しなくてもいいでしょ、手動でハンドルを回して上下させるよ、という感じなのかも。


インドでは、電動二輪が普及し始めているそうだけど、電気で動くタイプの軽車両、というのも先進国の自動車メーカーはまねができなさそう。
単純に考えれば、電池の出力がもたないならば、ゴルフカートみたいな簡易な車を作って、重量を大幅に軽くすればいいのに、と思う。車体を大幅に軽量化した、オート三輪みたいな車を作れば、電池で動く継続距離もずいぶん伸びるだろうと。
でも、たぶん、先進国では、交通事故にあったとき、こういう軽車両では人が死んでしまうので、そういう車は社会的に許容されない。
しっかりした車同士の交通事故ならば、首のむち打ちですんでも、大幅に車体を軽量化した、簡易自動車の場合は、致命的な事故になる、ということがありえる。
とすると、そういう車を作った会社は、社会的に批判されるし、裁判で訴えられるし、ということになって、先進国の自動車メーカーが発売するのはとても無理だろうと。


新興国でまず、かなり構造が簡易化された電気自動車が普及する。その後、先進国でも、価格の安さなんかが受けて、都市の一定の区域に限って、電気自動車が導入される。そのままなしくずしで、電気自動車の全面的な普及に。
どうだろうか。なんだかNetbookみたい。