北京オリンピックの開会式

北京オリンピックの開会式の映像を見た。以下は半分妄想だけど。
21世紀がどういう世紀になるのか占う上で、この開会式はけっこう重要かもしれない。
もし中国が今のアメリカのような、世界からぬきんでた覇権国になるのならば、経済的、軍事的な優位性だけではなく、ソフトパワーの面でも、世界から尊敬される国になる必要がある。単純に言えば、中国が世界の国から憧れられて、中国のまねをしたい、と思われるようになるかどうか。
そういう点から見て、今回の開会式は周りの国から「かっこいい開会式だなー」と思われるようなショウだったか。
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個人的な感想を言えば、じゅうぶん「かっこいい」開会式だったと思う。大勢の人を動員し、華やかな映像に、力強く印象的な太鼓の音。ワイヤーアクションに目を奪われたし、何よりも、大勢の人が一糸乱れずさーっと動く、という点にスケールの大きさを感じた。
開会式の映像を見ながら、21世紀は中国の世紀かもなー、この開会式はその象徴かもしれない、なんていうことを思った。中国の国力、その躍動感のようなものに魅了されてしまった。
まー、これは自分個人の素直な感想。開会式を見た人の数だけ感想があるはずだし、自分の感想が大勢を代表しているとは思わないけれど。
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あと、注目していたのは、開会式の内容をどれぐらい、中国国民向け、どのぐらいを世界でオリンピックを見ている人向けにするだろうか、という点。
開会式の内容は、ほぼ「中国ってのは、長い歴史をもったすごい国です」というメッセージに集約できそうで、その点では、かなり中国人による中国の人のためのオリンピック開会式、という感じだった。
ただし、「中国には、こういうすごい歴史があります、こういうすごい発明があります」というのを手を変え品を買え、飽きさせずにプレゼンテーションできた、という点ではよかったか。
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また根拠なしに付け加えると、中国っていう国は、てっぺんは輝かしくても、末端の闇も深い、という印象がある。多くの人の努力と壮大なお金をつぎ込んだ開会式が輝かしくても、それと中国という国の未来はあまり関係していないかもしれない。
いろいろなことを思いました。まとまらないまままに。
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自分の感想とは少しずれますが、鋭い、詳しい、と感じたブログの記事、中華・電脳マキシマリズム | 五輪開幕式トラックバックを送っておきます。