原油高の影響

原油価格の高騰がどういうふうに世の中を変えていくのか、というのも重要なポイントだと思う。目についたニュースをいろいろ。
・・・・・
まず日本国内のガソリン価格。レギュラーガソリンが1リットル170円台と。
ガソリン店頭価格170円台に 値上げ給油所相次ぐ
ただし、これは国際的に見ると、めちゃくちゃ高いわけではないよう。韓国の方がガソリン価格は高いんですね。

22カ国のガソリン価格比較…韓国は1リットル=1.79ドル | Joongang Ilbo | 中央日報
サウジアラビア(12セント)、カタール(19セント)、クウェート(24セント)など、ほとんどの中東産油国の国民も、安いガソリン価格の恩恵を受けている
米国のガソリン価格(1リットル1.04ドル)は世界の中間水準。 韓国は1.79ドルと、比較的高いほうだ。 ヨーロッパの多くの国では2ドルを超えている。 最も高い国はノルウェーは2.56ドル

・・・・・
日通、燃料代上昇で付加運賃導入へ ヤマトも追随
航空運賃にあるような燃料サーチャージを日通が導入する、という話。燃料価格の上昇の上昇分を運賃に上乗せすると。
・・・・・

http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052801000886.html
世界の遠洋マグロはえ縄漁船の3割が休漁する見通しであることが28日、業界団体の調査で分かった。燃料代高騰で漁船の採算が悪化しているためで、休漁は日本のほかに台湾や中国などに拡大

燃料費の高騰で採算が立たなくなる業界は他にもいっぱいありそう。どういうところに影響があるんだろうか。
・・・・・

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080523/sty0805232354004-n1.htm
電気料金の変更は、燃料価格や為替動向に応じて3カ月ごとに電力料金を見直す「燃料費調整制度」によるものと、電気事業にかかる設備投資や人件費などの原価を再計算して、料金を見直す「本格改定」の2種類がある

今だと、大体、1kwhあたり22円ぐらい。通常の「燃料費調整制度」だけではなく、後者の「本格改定」も検討する、と示唆されている。どれくらい上がるのだろう。
・・・・・
これも原油高の影響だそう。アメリカ市場で車の売れ筋が変わってきた、というニュース。

UPDATE1: GMが北米4工場で小型トラック生産休止、SUV車種売却も検討
GMはこの後、5月の販売実績を発表。日数調整済みベースで販売台数が前年比30.2%減少したことを明らかにした。1―5月期は16%減となった。小型トラックとSUVは39%落ち込んだ。

30.2%の減って、ただことじゃないのでは。あとハマーも売っちゃうんですね。
同じく、

米自動車市場に地殻変動、小型車シフトが本格化
大型車の不振に伴って、米ビッグスリーの5月の販売台数は軒並み前年比2ケタ落ち込んだ。ゼネラル・モーターズは30%、フォードは19%、クライスラーは28%それぞれ減少
日系メーカーのシェアは42.5%と初めて4割を突破し、ビッグスリーの44.4%に肉薄した。
アメリカンホンダのディック・コリバー販売副社長は「ここ10年間で最も大きな変化が、自動車の購入パターンに起きている」と分析する。