セクター別アプローチ

最近、よく目にする。産業セクターごとに削減目標を掲げて、CO2を減らそうとするセクター別アプローチについて。これはけっこう重要な考え方なんじゃないかと。
セクター別アプローチと京都議定書について、わかりやすいインタビューを見つけたのでブクマ。グウィン・プリンス教授のインタビュー。
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/report/69/index.shtml
「Kyoto」の失敗を反面教師に規制型の枠組み見直しを
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上記のインタビューの要点。
京都議定書がCO2を削減する目的に対して、目に見える成果を上げていない、ということ。なので、京都議定書は失敗と。
気候変動のような繊細な問題を政治的な意志だけで解決するのは無理がある。市場を規制することでCO2排出を減らそうとする、京都議定書のようなトップダウン的なアプローチはうまくいかない。
京都議定書を捨て去る代わりに、ボトムアップでCO2削減を達成するアプローチが必要。それがセクター別アプローチ。
セクター別アプローチとは、こういうもの。社会全体のエネルギー使用量の半分を使ってしまうような、大きな産業セクターがある。電力や鉄鋼、アルミ、セメント、建築など。こういう産業セクターに対して、エネルギーの使用効率の改善を迫る、と。
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わりあい日本政府はセクター別アプローチに積極的なよう。政治的な合意に達したことを伝えるニュースが最近あった。
テクノロジー : 日経電子版
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